2007年9月26日 ダビング終了
ついにダビング終了。音を入れながら、編集も微調整して、この日の時点で尺は、2時間23分31秒となった。写真はダビング・ロール表。映画全体を8つのロールに分け、毎日1ロールを目安に、音を整えていった。具体的には、スタジオのスクリーンに映画を上映し、音楽を入れるタイミングを計りながら、セリフの音量やそれぞれのシーンの場所のノイズ、喫茶店のBGMから効果音といったもののバランスを試しつつ、6〜7回のテストを繰り返して、本番収録となる。本番OKで表のロール分けされた終了部分を赤い斜線で消す。まったく、映画制作はいつでもどこでも「終われば消す」という作業の繰り返しだ。
テストを見ながら、音楽を入れるかどうか決定したり、入れるタイミングを試したりするのが僕の主な仕事だが、効果音にリアリズムではない音の使い方もした。そう、今回の映画のテーマは「リアル」といいながらも、「音」に関しては、ありのままの音というより、ある効果を狙った使い方をしている部分もある。喫茶店のBGMといった店内音楽以外に、映画音楽を流すことも「リアル」ではない。リアルではない「音」が出てくることで、映像がより「リアル」になるという音の不思議。映画は、最後の最後、「音」を仕上げて完成となる。とはいえ、撮影監督にはこれからフィルムをどんな色調で仕上げるかという最後の仕事が待っている。まだまだ映画は完成ではないのだが、僕ができる仕事は、ほぼ今日で終わった、と言っていいだろう。
Posted by 周防 正行 14:30 | 固定リンク
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